ウワイト(倭人)大学院講義録
『出典』言語復原史学会・加治木義博大学講義録01:19~20頁
ウワイをめぐる言語学的背景
これで現実的に、なぜ言語復元という思索技術が、古代史解明にとって
「致命的に」大切なのか…かなり強く、ご理解いただけたと思う。
だがまだまだこの例は、その入口ていどのものに過ぎない。
しかし第一の原理はこれで充分おわかりになった。
それは「原文が書かれたときの発音で読む」という簡単なことである。
この『魏書倭人章』の「倭」の例は
「漢字を当て字した人物」が、はつきり2人の魏人、
帯方郡使たちだったことがわかっているから、漢魏音で読めばいいという、
実はごく簡単な例だったのである。
だがしかし実は、それから先が大変なのだということも、
ここでよく反省してみなければならない。
それによってインド語にまでさかのばる、
「ウワイ」という名詞に到達するまでの、
東南アジアでの「発音変化」の歴史がわからないと、
せっかく発音だけわかっても余り効果がなかったということを見逃してはいけない。
それには、東南アジア語の知識も重要な役割りを果たしているのである。
それを簡単にお話しすると、インドの「ウパイ」は、
鼻濁音をもった言語地域で「ウバイ」に変わらないと、
その次の「ウワイ」に変わらないという
「動かすことのできない法則」があることを、
記憶しておいて戴きたい。
ウバイという濁音を特徴にする言語は
今の「べトナム語」に代表されるアンナメーズ語族である。
それがさらに極端な鼻をつまんだ唇音の「ウワイ」に変わるのは、
マレー半島から台湾に及ぶマレー語族の特徴である。
ミヤンマーの「ワ人」は、ヴワー(Bur)人とも呼ばれ、
それがヴワーマ=ビルマ(Burma)という国名にもなっている。
ミャンマーはこのビルマが「<ビ=ミ>・<ルマ=ヤンマー>」と変化したもので、
「L音」が「Y音」に変わるのはMarseilleをマルセイユと発音するフランス語などと
同じ訛りである。
「ワとバ」の訛りと関係のある方言差は台湾の高山族・アミ人が、
沖縄ではアビと発音されことにも見られる。
「美の字の発音変化=<ミ>と<ビ>」の関係である。
このアビも奈良朝には「阿部」になるが、
その前の四国宇和島では清音で「阿輩」と書かれている。
これは「ウハイ」に対する隋式の当て字なのである。
『参考』
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