2012年1月29日日曜日
卑弥呼の父は「孝霊」は「高麗天皇」
『出典』言語復原史学会・加治木義博大学講義録05:14~16頁
卑弥呼の父は「孝霊」は「高麗天皇」
卑弥呼の父は「孝霊」は「高麗天皇」
私たちは倭迹迹日百襲姫と卑弥呼が同一人であることを突きとめている。
それは『加治木義博著:卑弥呼を攻めた神武天皇』ほかでご覧にいれたように、
縦横どんな角度からみても立体的に立証する記録が大量にあって、
もうそれを突き崩す方法がないからである。
彼女は崇神天皇より前の7代の「欠史天皇」の一人、
第7代・孝霊天皇の皇女である。
まず孝霊天皇の名乗りから見ていこう。
『日本書紀』 大日本根子彦太瓊天皇 『古事記』 大倭根子日子賦斗邇命
このうち大日本根子彦と大倭根子日子は
4、6、7、8、の4代に同じ名乗りがついているので、
同じ領土名を並べた肩書として除外すると、
個性的な部分は「太瓊」と「賦斗邇」だけである。
これは「太珠」と書いた当て字もある。
これは倭の五王の場合の、名乗りの最後についた
讃、珍、済、興、武という
「最新領土名」だから「地名」なのである。
これはどこを表わしているのだろう。
賦斗邇=フトニだが、太瓊はフトニのほかにタニとも読める。
すると卑弥呼が沖縄出身であることを考えると、
エ・オの母音のない沖縄語では
「ネ」は「ニ」に変わるから、
「タニ」がタネの沖縄発音に一致すると気がつく。
しかし種子ガ島は「百・豊・穂=ホの国」
大隅発音で「フ」だとみると「フトニ」も
「百・種子」をフトニと発音した大隈語と見ることもできる。
『古事記』のほうも必すしも間違いといいきることはできない。
だが念のため他にも地名を名乗りにした欠史天皇があるか見ておこう。
第4代の大日本彦耜友天皇(『日本書紀』)=大倭日子鉏友命(『古事記』)は、
「耜友・鉏友」を「ソトモ」と読むと沖縄発音では「サツマ」になり、
「薩摩」という地名に一致する。
この天皇の皇居は『軽之境岡宮』と『古事記』にあり、
『日本書紀』も「軽に遷都」と書いてある。
「カル」は「鹿児」と書いてもやはり「カル」と読めるから、薩摩と一致する。
欠史天皇は歴史を水増しするために付け加えた架空の天皇だという説があるが、
それは奈良県に紀元前後から朝廷があったと信じているからで、
こうして名乗りで皇居の所在地を復元してみると、
少なくともこの二人の天皇の場合、
2~3世紀の卑弥呼時代の領土や地域の実情にぴったり一致する。
この天皇たちは確かに実在したとしか考えられない。
しかし孝霊天皇は即位する前に都を
「黒田・廬戸の宮」に移したと書かれていて、
これは奈良県磯城郡の地名だということになっている。
名乗りは種子ガ島で、
都は奈良県だというのでは、疑いをもつなというほうが無理であろう。
ご存じのとおり卑弥呼当時の高句麗は五彩圏連邦の1国で、位宮が王だった。
高句麗は北にある「黒の国」である。
また鹿児島語は「ラ」を「ダ」と発音するから「クロダ」は
「黒・ラ=国」すなわち高句麗のことである可能性がある。
なぜなら地名は一つで充分なのに「黒田」「廬戸」と重ねて書いてある。
これは前のものが広域の地名で、後のものが小地域の名であるとみていいから、
前が国名で、後がその中の都市名か、
または別の国名を大小の順に並べたものかだということになる。
すると高句麗には「廬戸」に合う都市はないが、
隣接した小国が『魏書東夷伝』に記録されている。
廬戸はイホドと読めるが、
鹿児島語のこの「ド」は「ロ」に当たるから「イホロ」になる。
沖縄~大隈語なら「ホ」は「フ」でなければならない。
すると廬戸は「イフロ」に対する当て字の可能性が強い。
高句麗に隣接するその候補地は「邑婁」で、「イフロー」と発音されてきた。
これは突飛な想像に過ぎないのであろうか?……。
そうではない。
このことを私たちに教えようとした有名な人物がいる。
淡海の三船だ。
彼は天皇の漢風諡号(かんふう・シゴウ)をつけた人物である。
彼はこの天皇に「孝霊」とつけた。
これは「コーレイ=高麗」に対する当て字だったのである。
『記・紀』は高句麗のことを一度も高句麗とは書かない。
すべて「高麗」と書いている。
「孝霊」は疑いなく「高麗天皇」だったのだ。
これで、なぜ?…孝霊天皇一族の位宮が高句麗王だったのか、
おわかりになったと思う。
卑弥呼と位宮は本当に同族だったから
天照と素戔鳴(スサノオ)の神話が生まれたのだ。
『参考』
ウワイト(倭人)大学院講義録
『My ブログ』
ウワイト(倭人):大学講義録
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