2012年1月16日月曜日
鬼道は仏教以外にあてはまらない
『出典』言語復原史学会・加治木義博大学講義録03:6~8頁
鬼道は仏教以外にあてはまらない
最も重要な「倭人=仏教徒」を特筆して証言している記事がこの中にある。
「当事 不食肉」(その服喪中は動物の肉に類するものは食べない)
という記録がそれである。
この「服喪期間中は肉類を食べない」というのは、
倭人と他の国民を分類できる
「明瞭な限定記事」なのである。だからこそ特に重要なのである。
これは、いうまでもなくよくご存じの「服喪習俗」である。
日本では過去にはそれは当然のこととされてきたから、
それを特に「仏教の戒律」だと気づかない人もあると思うが、
それを仏教では「精進=しょうじん」という特殊な用語で呼ぶことはご存じだと思う。
うっかりしているとどの宗教でも、死者が出ると肉を食べないように思うかも知れないが、
その人は、世界の宗教が死者をどう考えているか…どういう葬儀を行うかを知る必要がある。
全世界の宗教の葬儀や戒律を検討すると
「死者が出たとき肉を食べない」という戒律があるのは仏教だけである。
たとえば古代の遊牧民や極地民は肉類だけが唯一の食料だから
「肉類を食べない」でいては
「十余日もの服喪期間」中に一家が餓死して全滅してしまう。
では卑弥呼以前の倭人を構成していた
最有力者・カリエン人たちはどうだったか?…。
彼らはバビロンからの難民を中心にした集団だったから、
シユメルからバビロンに至る古代オリエントの
「遊牧民の宗教」をもち続けていた可能性が大きい。
そうでないと宝貝を貨幣として輸出するため
毎日大量の貝を採集して殺すという
「殺生」を仕事にするのは、当時の原始仏教徒には不可能だからである。
だが卑弥呼当時には輸出相手国・中国の通貨が金属製に変わっていて貨幣産業は衰え、
仕事を失った大半のカリエン系の人々は難民化していたからこそ、
太陽を尊び、その観察で季節と気象を予言し、
対策を教える天照大神としての卑弥呼を、
各部族国家共通の連邦女王に戴くことになったのだと理解する必要がある。
では末盧国の記事にある倭の水人=潜水漁業従事者は仏教徒ではなかったのか?。
この答えも「当時 不食肉」の中にある。
釋迦の本来の教えは「殺生をしない」ことであったのに、
この人々は貝貨時代からの潜水技術を生かして漁業に従事して生活の手段にしていた。
「マツラ」という国名は、
「マ=馬、ツ=津、ラ=国」で
「馬の国」であり、
「馬韓」と同じである。
この「韓=カラ」は「カリエン=コーレアン=韓人」のことである。
そしてまた「カラ」は「黒」であり、それは「北国」を表現する代名詞である。
それがさらに北に発展した「カラコルム」を首都にもつ「モンゴリア」は、
当時のその連邦の最涯ての「北の都」であったことと、
「潜り国=モングリヤ」という意味の日本語の国名とのセットを今に伝えているし、
さらに北の大湖の「バイカル湖=貝狩る湖」という名もまたやはり日本語で、
紀元前の広域五彩圏連邦時代の歴史を今も立証し続けている。
末盧国という国名と水人の記事は、
こうした名詞との密接な関連が史実だということを、
これだけ明瞭に証言する能力をもっている。
では、その伝統のために「殺生」を生業とするこれらの水人たちは永遠に
「御仏の加護」を受けられないのであろうか?。
末盧国は間違いなく倭人国の一つである。
「ウワイ」の中に入っているのだから仏教徒国だったのである。
彼等は殺生を仕事にしているのに「仏の加護」を受けることができたのである。
だとするとそれには条件がなければならない。
その条件こそ、
ここに特筆されている「喪服期間中の当時」だけでも釋迦の教えを守って
「絶対に肉食をしない」という「便法を守ること」だったのである。
これを卑弥呼が教え、
少なくとも末盧国民が実行していたことをこの記事が証明している。
またそれを帯方郡使がどう観察して、どう感じていたかも読みとれる。
後の方に出てくる卑弥呼について書いた部分の記事で、
彼はその感想と批判を次のように書いている。
『魏書倭人章』
「名 卑弥呼 事 鬼道 能 惑衆」
《日本語訳》
名は卑弥呼。鬼道という宗教が彼女の本来の仕事である。彼女はそれによって
国民を魅惑し、巧みにだまして、その教えを信じさせる手段で、導き始めている。
彼は彼女の政治の仕方を一種の詐欺行為のように受けとっている。
なぜなら彼は、彼女のその「便法」を冷たく醒めた目で観察していることを、
明瞭に表現しているからである。
『参考』
ウワイト(倭人)大学院講義録
『My ブログ』
ウワイト(倭人):大学講義録
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