ウワイト(倭人)大学院講義録
『出典』言語復原史学会・加治木義博大学講義録01:9頁
漢字の発音は時代で異なる
私(加治木義博)が半世紀前にカールグレンの論文を知り、
3世紀当時の発音通りの正しい読み方を発見し、
1949年に最初に著書を手に入れてマスターするまでは、
日本の学者は一人残らず、
倭を「ワ」あるいは「ヤマト」と発音していた。
(恐らくあなたも今でも「ワ」と読むクセが抜けずに、
困っていらっしゃるのではなかろうか…)。
その後、私(加治木義博)の本が続刊されて、
私(加治木義博)の主張の正しさを理解する学者が次第にふえ、
私(加治木義博)の『邪馬臺国の言葉』(コスモ出版社)と紛らわしい
『邪馬台国の言語』(学生社)という本が出たりしたが、
それは「漢字の発音は時代と共に変わる」という事実の認識を広める役にはたったが、
肝腎の漢字の発音そのものはまるで見当ちがいで、
書名が紛らわしいために問題をかえって混乱させただけに終わった。
『魏書倭人章』を読む場合は3世紀の発音で読まなければ、
その文字で表現されていた名詞が、
何を意味していたかという重要な答えを見つけることはできない。
それでは『魏書倭人章』解読は、出発点で、もうダメになってしまうのである。
過去に行なわれた膨大な研究や出版物をもつ「邪馬台論争」が、
結局、たった一つの正しい答えさえも出ず、
何の決着も見なかったのはこのためだった。
このことを、おろそかに見過ごしてはいけない。
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