2012年1月17日火曜日
根来と「根の国」
『出典』言語復原史学会・加治木義博大学講義録03:13~14頁
根来と「根の国」
「倭=仏教」というように原文献(ここでは『魏書倭人章』)による一つの謎が解けると、
次の仕事として、その文献以外の関連物を忘れずに探し求める必要がある。
たとえば『倭』とは言葉を変えると「卑弥呼仏教の代名詞」だったのだから、
彼女の出身地である南西諸島ではどんな伝承になって残っているのだろう?と考え、
それを調査するのである。
すると古代沖縄には「ニライ・カナイ」の信仰があった事がわかる。
これは「ニルヤ」という極楽浄土が西方にあるという信仰である。
ニルヤは仏教の「涅槃=ねはん」のことで、
サンスクリット語の「ニルバーナ」と同じもの。
「バーナ」を「ヤ」と発音するのは、
「八幡船」を「バハンセン」と発音するものの逆で、
「バ」に対して「八」の字を当てたものを、「ヤ」と発音したものであることがわかる。
「ニルバーナ」はいうまでもなく仏教独特の用語であるから、
これだけでも古代沖縄に仏教信仰が実在したことが充分証明される。
ではそれはいつのころの信仰だろう?……。
沖縄ではこの「ニライ」に「根来」という字を当ている。
この文字は日本の戦国時代には「ネゴロ」と発音されて、
和歌山に根拠地を置いた
「根来衆」が有名であるが、
和歌山には同時代から「根来寺」があるから、
やはり仏教徒であったことがわかる。
するとその沖縄の出身者である「位宮=高句麗・山上王」は「素戔鳴(スサノオ)の尊」
その人でもあるから、彼が「根の国」の支配者とされたその
「冥界=彼岸=浄土」とは、
この「根来=ニライ=ニルヤ=ニルバーナ」そのものを指していることは疑いない。
これで彼と姉の天照大神とが、
ともに仏教の支配者だったことが完全にわかったのである。
姉とされる天照大神は卑弥呼であり、
倭=ウワイ=優婆夷=女性仏教徒=仏教女王だった。
弟とされる素戔鳴の尊は、根の国=冥界を支配せよと命ぜられた。
『日本書紀』と『古事記』はどちらもこの記録を残しているから、
ともに口を揃えて、
日本の古代宗教は、
天照大神と素戔鳴の尊という別名で、
卑弥呼と位宮とが、
どちらも仏教による支配者だったと証言しているのである。
これは一例に過ぎないが、こうして
『魏書倭人章』以外の文献『日本書紀』と『古事記』にも
また、卑弥呼の「鬼道」が仏教だったことが明瞭に記録されている事実が、
完全におわかり戴けたと思う。
だから今回の主題である『倭が仏教であることを立証する仏教遺物』の中に、
この『記・紀』の『天照大神姉弟の記録』も、
最重要証拠の一つとして加えることが必要なのである。
このことから派生する問題をついでにお話しすると、
だからこの天照大神姉弟の記録は、
「神話」ではなく『仏話』と呼ぶほうが正しい。
もちろん当時の卑弥呼の仏教は今の仏数とは根本的に異なった原始仏教だったから、
後のシンドゥ教との混血児ではあったが……。
『参考』
ウワイト(倭人)大学院講義録
『My ブログ』
ウワイト(倭人):大学講義録
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