2012年1月11日水曜日

間違った地図を呈示する「効果」

ウワイト(倭人)大学院講義録

『出典』言語復原史学会加治木義博大学講義録02:11~12頁

間違った地図を呈示する「効果」

この方位の「修正用」に

混一彊理歴代国都之図』を持出した人物が数人いる。

それは九州が北に青森が東南にある誰が見ても間違いとわかる地図である。

それが3世紀の、日本または魏で使われた地図ならいいが、

全然無関係な時代も国も違う品物である。

仮にそんなものが役に立つというのなら、

世界中を探せばアフリカなどにはもっと変なものがあるから、

それを使えばもっと「素晴らしい」証拠をもった「名説」がつくれる。

はるか後世の朝鮮の地図商品の一つに間違ったものがあるから、

3世紀の帯方郡使が方位が分からなかったという証明にはならない。

それはその商品を作った人間の無知と出鱈目さとを証明しているだけである。

3世紀の帯方郡使の地理知識の程度を推測するのなら、

もっと確実な方法を選ぶ知性が必要だ。

だが『三国志』を全部読んでも、

行軍や旅行で南へ行くのに東へ行った人間など一人も出てこない。

3世紀の人はこんなものを証拠に持ち出す現代の日本人のほど愚かではなかったという

「比較効果」だけが、この地図によって得られたことになる。

以上のような、原典より他の「証拠」を持ち出して立論する

マヤカシ・コントロール?手口では

『魏書倭人章』など必要ではない。

書いてあることが次々に間違っているのなら、

そんなものを研究したり論争して何になるというのだ。

間連っている本を持出して、いちいち「訂正」しながら奈良までたどりつくより、

最初から「ヤマトコク」は奈良だと決めた手製の本を作って発表したほうが、

よほど読むほうも楽だからである。

だがこんなに最初から次々に「訂正」が必要なのは、

自分が間違っているからだとさえも、

気がつかないのであるが、

それは誰がみても「訂正ではなくて訂悪」である。

こんなことを幾ら繰返しても、正しい答えに行きつくことはない。

かんじんの「国名」や「方角」さえも、

でたらめに「改悪」して人をダマそうという大和説や畿内説と、

同じ国名「邪馬台国」をそのまま基にした北部九州説

その他の、過去の説が全てダメなことは、

もうこれで十分おわかりだと思うので、

後は「名探偵ふう」に、

すらすらと正しい答えが出る明快な謎解きをご覧にいれて、

お互いに快い頭の冴えで「毒消し」効果を上げることにしたいと思う。

『参考』
ウワイト(倭人)大学院講義録 

『My ブログ』
ウワイト(倭人):大学講義録

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