2012年1月6日金曜日

アンドレー・ミラーの日本の学界批判

ウワイト(倭人)大学院講義録

『出典』言語復原史学会加治木義博大学講義録01:8頁

アンドレー・ミラーの日本の学界批判

過去の『魏書倭人章』をめぐる「説」は、基礎になる土地なしで、

いきなり「空間に建物を建てる」という、現実には絶対に実行不可能な、

「砂上楼閣」以上に常識はずれなもので、必ず失敗することがわかりきった、

いい加減な手法のものばかりだった。

それはとんでもなく馬鹿げたことだが、日本の学者は一人もそれに気がつかなかった。

それをはっきり指摘して批判したのが、

戦後の米国では有数の日本語学者・ロイ・アンドリユー・ミラーで、

その名著『日本語』の中で、

「日本の学者は『魏書倭人章』を研究するのに、

その漢字で書かれた名詞を、自分勝手なやりかたで、

日本だけでしか通用しない発音で読んで、

中国語でも万葉ガナでもない全然システムの違うものを、

好き勝手にごちゃ混ぜにして使って……」

と、呆れはてている。(加治木義博の『邪馬臺国の言葉』参照)。

それは彼でなくても誰が考えても確かにそのとおりで、

その幼稚さ加減はすぐわかる。

ところがさらに驚くことに、

それほど馬鹿扱いされながら、その後もそのまま、

まるで他人事のように放置したまま、

その恥ずかしい「説」が今なお平気な顔で本屋の店頭にならんでいる。

実に情けないことだが、

日本の古代史学界がどの程度のものか、

どんなに世界の笑いものになっているか、

そして私たちの仕事がなぜ必要なのか、

よくおわかりだと思う。

『参考』
ウワイト(倭人)大学院講義録 

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ウワイト(倭人):大学講義録

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