2014年8月2日土曜日

阿曇・安曇(86)日本書紀:天孫降臨(2)

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 《参考:年表・資料》 

 阿曇・安曇(86)日本書紀:天孫降臨(2)

 課題:龍の登場しない龍宮伝説の真相
    ―海洋安曇族の主祭神「海童(わたつみ)」の故郷―

 日本書紀:天孫降臨(2)

 出典:岩波文庫

 『日本書紀』

 巻第二 神代 下 第九段(2)

 天稚彦之妻下照姫、哭泣悲哀、聲達于天。

 是時、天國玉、聞其哭聲、則知夫天稚彦已死、乃遣疾風、擧尸致天。

 便造喪屋而殯之。 即以川鴈、爲持傾頭者及持帚者、

 一云、以鶏爲持傾頭者、以川鴈爲持帚者。又以雀爲春女。

 一云、乃以川鴈爲持傾頭者、亦爲持帚者。以鴗爲尸者。

 以雀爲春者。以鷦鷯爲哭者。以鵄爲造綿者。

 以烏爲宍人者。凡以衆鳥任事。

 而八日八夜、啼哭悲歌。

 先是、天稚彦在於葦原中國也、

 與味耜高彦根神友善。

 味耜、此云婀膩須岐。

 故味耜高彦根神、昇天弔喪。

 時此神容貌、正類天稚彦平生之儀。

 故天稚彦親屬妻子皆謂、吾君猶在、則攀牽衣帶、且喜且慟。

 時味耜高彦根神、忿然作色曰、朋友之道、理宜相弔。

 故不憚汚穢、遠自赴哀。

 何爲誤我於亡者、則拔其帶劔大葉刈、刈、此云我里。亦名神戸劔。

 以斫仆喪屋。 此即落而爲山。

 今在美濃國藍見川之上喪山是也。

 世人惡以生誤死、此其縁也。


 天稚彦が妻下照姫(したでるひめ)、

 哭き泣(いさ)ち悲哀(かなし)びて、

 聲(こゑ)天(あめ)に達(きこ)ゆ。

 是(こ)の時に、天國玉(あまつくにたま)、

 其の哭(おら)ぶ聲を聞(き)きて、

 則ち夫(か)の天稚彦の已(すで)に死(かく)れたること

 知(し)りて、

 乃ち疾風(はやち)を遣(つかは)して、尸(かばね)を

 擧(あ)げて天(あめ)に致(いたさしむ)。

 便(すなは)ち喪屋(もや)を造(つく)りて殯(もがり)す。

 即(すなは)ち川鴈(かはかり)を以(も)て、

 持傾頭者(きさりもち)及(およ)び持帚者(ははきもち)とし、

 一(ある)に云(い)はく、

 鶏(かけ)を以て持傾頭者(きさりもち)とし、

 川鴈(かはかり)を以て爲持帚者(ははきもち)とすといふ。

 又雀(すずみ)を以て春女(つきめ)とす。

 一に云はく、乃ち川鴈を以て爲持傾頭者とし、亦(また)爲持帚者とす。

 鴗(そび)を以て尸者(ものまさ)とす。雀を以て春者(つきめ)とす。

 鷦鷯(さざき)を以て哭者(なきめ)とす。

 鵄(とび)を以て造綿者(わたつくり)とす。

 烏(からす)を以て宍人者(ししひと)とす。

 凡(すべ)て衆(もろもろ)の鳥を以て任事(ことよさ)す。

 而(しかう)して八日八夜(やかやよ)、

 啼(おら)び哭(な)き悲(かなし)び歌(しのぶ)。

 是(これ)より先(さき)、天稚彦(あめわかひこ)、

 葦原中國(あしはらなかつくに)に在りしときに、

 與味耜高彦根神(あぢすきたかひこねのかみ)と

 友善(うるは)しかりき。

 味耜、【此をば婀膩須岐(あぢすき)と云ふ。】

 故(かれ)、味耜高彦根神、天に昇(のぼ)りて喪(も)を

 弔(とぶら)ふ。

 時に、此(こ)の神の容貌(かたち)、

 正(まさ)に天稚彦が平生(いけりしとき)の儀(よそほひ)に

 類(に)たり。

 故、天稚彦が親屬(ちちははうがらやから)妻子(めこ)

 皆(みな)謂(おも)はく、

 「吾(あ)が君(きみ)は猶(しなずなほ)在(ま)しまけり」、

 といひて、

 則ち衣帶(ころもひも)に攀(よ)ぢ牽(かか)り、

 且(かつ)喜(よろこ)び且(かつ)慟(まど)ふ。

 時に味耜高彦根神、忿然作色(いかりおもほり)して曰(い)はく、

 「朋友(ともがき)の道(みち)、理(ことわり)

 相弔(あひと)ふべし。

  故、汚穢(けがらは)しきに憚(はばか)らずして、

  遠(とほ)くより赴(おもぶ)き哀(かなし)ぶ。

  何爲(なにす)れか我(われ)を亡者(しにたるひと)に

  誤(あやま)つ」といひて、

 則(すなは)ち其の帶劔(は)かせる大葉刈(おほはがり)、

 刈、【此(これ)をば我里(がり)と云ふ。

    亦の名は神戸劔(かむどのつるぎ)。】
 
 を拔きて、喪屋(もや)を斫(き)り仆(ふ)せつ。

 此(これ)即(すなは)ち落(お)ちて山と爲(な)る。

 今(いま)美濃國(みののくに)の藍見川之上(あゐみのかはかみ)に

 在(あ)る喪山(もやま)、是(これ)なり。

 世人(よのひと)、

 生(いけるひと)を以(も)て死(しにたるひと)に

 誤(あやま)つことを惡(い)む、此其の縁(ことのもと)なり。



 《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等


 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

Tell Arpachiyah (Iraq)
 Tell Arpachiyah (Iraq)    
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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