2012年2月24日金曜日
倭の語源=稲と米の歴史
『出典』言語復原史学会・加治木義博大学講義録07:17頁
《倭の語源=稲と米の歴史》
《倭の語源=稲と米の歴史》
しかし、以上お話ししたことからは、さらに深く、それらの文字の歴史もわかる。
それは発音が教えてくれるのである。
特産物や代表的製品を、
その供給者の名、またはその所属する国名や部族名で呼ぶ古代人の原則を
考えると、『禾』の「カ」という発音は「カ人の植物」という意味をもっている。
すると殷人が当時「カ人」と呼んだのは、
それ以前にあった最古の王朝「夏」以外にはなく、
『禾』を「カ」と発音するのは、
その夏という国が穀物栽培を国の基本にしていた農業国だったから、
穀物植物を意味する象形文字の『禾』を、
「夏のカ」という発音で呼んだという以外に、
まぎらわしくて不便な同音の名を、わざわざつけた理由は考えられない。
同じように『稲』も、日本で「イネ」と発音するのは「イン=殷の産物」を意味している。
稲は雑多な禾本科植物の中から、
殷商時代に主要作物として選ばれ作出されたその国を象徴する品物という意味である。
しかし殷の稲は発掘資料によれば「陸稲」ばかりで水稲はない。
水稲は日本では「コメ」。
その移動経路を考えると初期の発音は沖縄語の「クミ」で、
これは久米島の「クメ」と
同じだから、沖縄語がマレー語と大きな共通点をもっていることから類推すると、
『米=コメ=クメ=クメール』からきた作物と言うことになる。
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