2013年11月6日水曜日

学説の死活を分ける「名乗り」認識


 『Yahoo!天気・災害

 『出典』言語復原史学会加治木義博大学講義録29:7頁

 こうわかると豊玉毘売=狭穂姫で、

 兄・狭穂彦も綿津見の息子で後継者で海神だったのだから、

 位宮の前のポセイドン=日子穂穂出見命=火子火火出見で火の神だ、

 やっぱり火の神を退治た伊佐那岐は位宮だったということになる。

 敵味方双方に同じ名乗りがついていて、ややこしいが、

 名乗りが敗者から勝者へ移動するのは原則であることを、

 しっかり認識することが、

 伝承によって史実を復元する上で必須の鉄則であることを、

 ここでさらによく記憶しておいて戴きたい。

 名前を個人名だと誤認したままの在来の説が、

 根底から間違っていて全滅するのは当たり前で、

 そんなものを引用すれば、

 たとえそこに名乗りが出てこなくても、

 活断層の上に建てた建築と同様それは必ず崩壊し、

 ゼロよりもまだ悪いマイナス要素を残し、

 進歩を妨げる混乱を撒き散らす罪を犯す。

 それではあなたのご研究も全滅するからである。

 これと同じ問題は、神話学と呼ばれてきたものの中にもある。

 この伊佐那岐命の冥界行きは、

 ギリシャ神話のオルペウスが妻を尋ねて冥界へ行った話が

 伝播してきたものだという説があった。

 だが今みたように、それはそんな単純なものではなく、

 位宮が高句麗まで行って苦戦した史実の神話化に信用した、

 高度の比喩だったのであって、

 この点を見落としている在来の借用説では、

 ただ外来のオトギ話を真似ただけの野蛮人の伝承にしか見えない。

 学説の死活を分ける「名乗り」認識

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