2013年9月12日木曜日

「万世一系化工作」にみる天武らの知性の高さ


 『Yahoo!天気・災害

 『出典』言語復原史学会加治木義博大学講義録27:25頁

 これを見て始めて理解できることは、

 倭国の23年と

 日本国の23年は

 2皇朝並立の二重構造を数字合わせするための

 「数学的工作の痕跡」であるが、

 その工夫はそれだけの単純なものでなく、

 より複雑化するために、

 もう一つの面である「組み替え工作の痕跡」もある。

 それは、実際に並立していた部分はそんなに簡単ではなく、

 このリストに見る

 「*印」の天皇たちのような複雑な組み合わせになっている。

 天武天皇たちはこうした歴史改作が容易に見破られないように、

 これだけの配慮をし、工作を実行できる高度の知性をもっていた。

 そのため近世の学者たちでさえ、それを見破れずにいたということになる。

 では、それなのに、これだけ異なる倭国と日本国の名乗りの違いを、

 なぜそのままにしておいたのか?という疑問が残るが、

 それは、読ませる相手が中国人だという目的からくる。

 当時の国民は旧倭国の国民が全滅したわけではない。

 政権の中枢とその一族郎党は東国へ大移住して行ったが、

 一般庶民はもちろん、下級官吏たちも知識人たちも残っている。

 近世史を熟知している国民が大量にいた。

 その人々に幾ら小細工した歴史を見せても何にもならない。

 むしろ軽蔑されるだけだから、あくまで「中国向け文書」だ。

 それも中国政府の特殊な役人が参考に読むだけである。

 天皇たちの名乗りまで変える必要はなかったのである。

 「万世一系化工作」にみる天武らの知性の高さ

 「万世一系化工作」にみる天武らの知性の高さ

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