2013年5月29日水曜日

重要なギリシャ3貴子延生譚の続き



 『Yahoo!天気・災害』 

 『出典』言語復原史学会加治木義博大学講義録24:3~4頁

 《重要なギリシャ3貴子延生譚の続き
 「重要なギリシャ3貴子延生譚の続き

 大学講義録23号では

 天照大神ら3貴子誕生の記事がギリシャ宗教の信仰によるもので、

 それを実在者であることの確かな卑弥呼らの誕生に、

 当てはめた歴史記述があったことを立証した。

 だがこれは見方によっては、

 ギリシャ神話をそのまま使っただけの説話に過ぎず、

 歴史ではないと錯覚され兼ねない。

 事実、

 在来の日本史学者や神話学者、

 とくに戦後の唯物史観主義者は、

 『記・紀』の神話部分どころか、

 史実かどうかは別として有史部分までを、

 すべて杓子定規に「説話=作り話」だと主張している。

 だからここで、

 ギリシャ神話の3貴子誕生譚をさらに追及して、

 我が国では

 ① 単なる説話に過ぎなかったものを『記・紀』編集者が、

   歴史の空白を埋めるために利用したのか、

   それとも

 ② 真実の歴史を解りやすくするために、

   神話をモジって、それに当てはめて書いたのか、

 ③ それ以外の何か大きな理由があったのかといった、

   確実な答を見つけ出すことがどうしても   必要である。

 その答がギリシャ神話にある。

 それは3貴子誕生譚の続きである

 ゼウスの息子・アポロンと、

 その双生児の姉・アルテミスの話である。

 要点だけお話ししよう。

 アポロンはご存じの通り「太陽神」で、

 「βοινοσ ボイノス 輝く者」と呼ばれ、

 毎朝、

 東の宮殿から黄金の馬車に乗って空を駆け、

 世界を明るく照らして西の地平線に駆けくだる。

 彼は、

 ピュティアと呼ばれる巫女が、

 テミスの神託を告げていたデルポイの、

 神殿を守る大蛇・ピュトンと黄金の弓矢で闘って、

 神殿にある洞窟に追い詰めて射殺し、

 神殿を自分のものにして神託する。

 彼はまた疫病によって人間を罰する。

 大蛇を退治し疫病の神でもあるのは、

 我が国の素戔鳴(スサノオ)尊が八俣大蛇を退治し、

 疫(やく)病神と呼ばれているのと同じである。

 またその名のアポロンは、南九州語では「アポドン・アホドン」になるから、

 「阿日(ホ)殿」と当て字できる。

 これは太陽神を指す名としてごく自然であるだけでなく、

 後世の天皇の名の中にもぴったり一致するものがある。

 それは継体天皇の名乗りであって、

  『古事記』には「袁本抒」、

 『日本書紀』には「男大迹」と書かれて、

 どちらも「オホド」と読まれてきたが、

 これは阿日殿は

 「阿=オ 日=ホ 殿=ドン」とも読めるので、

 オホドン命、オホドン天皇に、完全に一致する。

 この名のうち、袁本抒の「抒」は、

 植物名として読むと「ドングリ」だから、

 前半だけを利用して「オホドン」と読ませた可能性が高い。

 天皇を「アホ殿」と呼ぶことはないとも限らない。

 オホは大で倭でもあるから大国主なら敗者で、

 蔑称で呼ばれても仕方がないからだが、

 継体天皇の名乗りは短く、

 彼と欽明天皇とは血縁が遠い証拠が多く、

 本来は阿日殿だった名から

 「阿呆」という関西語の蔑称が生まれた可能性は高い。

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 《参考》
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