2012年8月30日木曜日

弥馬升だけでもわかる『記・紀』の実態



 『特定非営利活動法人森を守る紙の会: NGO-SFP

 『出典』言語復原史学会加治木義博大学講義録15:6頁

 《弥馬升だけでもわかる『記・紀』の実態
 「弥馬升だけでもわかる『記・紀』の実態

 『日本書紀』の実態は、

 これまで絶対視されてきたような「史実」ではない。

 それは真実の記録と誤解と改作が入り乱れた、

 奇怪な作品にされてしまっている。

 私たちはそれを出来る限り正しい史実に戻して、

 私たちの血を分けた祖先たちが何を体験し、

 どういう運命と聞いながら、

 今日の日本の基礎を築いてきたのか、

 はっきり認識する必要がある。

 それが本当の祖先を崇敬する第一歩なのであって、

 これまでは間違って正体不明の怪物を崇拝し、

 肝心の真実の祖先は捨てて顧みなかったのだというほかない。

 私たちの史実の復元が、

 どうでもよい二次的、三次的な研究ではないことを、

 よくおわかり戴きたい。

 『記・紀』の実態がどんなものか、

 ごく簡単明快に証明する証拠の一つに

 邪馬壹国の国名中の「弥馬升」がある。

 これを

 『日本書紀』は

 『崇神天皇紀』で御間城と写している。

 これは弥馬升を「ミマジョウ」と読んだのだ。

 だが弥馬升の発音は「ミマサン」が正しいから、

 後世の『日本書紀』編集者が無知だったことがよくわかる。

 ところが『古事記』は、

 これを御真木と書いている。

 これは弥馬升からは生まれないから、

 『日本書紀』の御間城をさらに「ミマキ」と読み損なって、

 新たに当て字したことの動かぬ証拠である。

 『古事記』は明らかに

 『日本書紀』を写した『偽書』で、

 「聖典説」は絶対に成り立たない。

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