2012年7月12日木曜日

高木の神と高女原



 『出典』言語復原史学会加治木義博大学講義録13:14頁

 《高木の神と高女原
 「高木の神と高女原

 高天原の名が今も熊毛郡として現存する。

 それだけで高天原が実在した証拠は充分だが、

 私たちはさらにそれを完璧にするために、

 数学の「検算」に当たる検討を加えて、より強固に補強することを忘れてはならない。

 そのサンプルもご覧に入れよう。

 高天原はクマゲンだから、沖縄語にはない e 母音をもつ「ゲ」が混じっている。

 沖縄語では毛はキまたはキーと発音するからこれはギかギーになる。

 すると『古事記』に天照大神と並んで登場する「高木の神」、

 とは「高国木(クマギ)」の「国(マ)」を省略した名で、熊毛王という意味であり、

 「高族の首長、熊毛国の国家元首」を意味する。

 すでに前もって検討済みのとおり、

 この「キ・ギ」はイザナギの尊などの例にみる男王を意味する性語尾である。

 これと対立する女王を意味する性語尾は、

 沖縄語なら「ミ」、

 鹿児島語なら「メ」だが、

 高天原の場合は少しちがっている。

 『古事記』筆者が、

 わざわざ強調した割り注の特記事項は

 「天」は「阿麻=アマかオマ」と読めということだった。

 このうちの「アマ」は間違いなく女性を意味し、

 「尼」という意味にうけとっても、

 やはり女性を意味する特定用語である。

 とすれば高天(アマ)原は高女(アマ)原で、

 女王国家だったことを強調しているのである。

 これで『古事記』筆者は、

 女王国家を正統だと主張するこだわりをもった

 倭国側の人物だとわかるのである。

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