2012年5月23日水曜日

今後はより評細な全貌を



 『出典』言語復原史学会加治木義博大学講義録11:3頁

 《今後はより評細な全貌を
 「今後はより評細な全貌を

 これまでは教科書式に考察と技法に重点をおいて、

 それに適した題材を抜粋してお話ししてきたが、

 受講者の方から、

 「バラバラでは散漫になるので理解しにくい」

 というご注意をいただいたので、

 ご要望におこたえして今回からは3世紀の倭人をめぐる史実全体を適確に

 そして詳細に解明してきた研究法の全貌をお伝えすることにした。

 だからこれまでにお話ししたことが、

 必要な部分でもう一度出てくる場合があるが、

 それは全体の構成上やむをえないので、

 そこは簡略にして既講のナンバーを注記する。

 それも切り離された知識でなく、

 あるべき位置に有機的に配置されていることで、

 生きた学問として強い説得力を持つ事実を、

 改めてご確認いただきたい。

 これによって従来のような、ダイジェスト版ではなく、

 徹底した研究による立証の実態をそのままご覧いただいて、

 より有効に応用していただければと期待している。

 それはそれで、

 やや重過ぎるとお感じの方もあるかとも思うが、

 「言語復原史学」の学術とはどんなものかという、

 ありのままを御理解いただくほうが良いと考えたからで、

 ご精読いただいて難点があれば、

 さらに改善をはかるために、

 ご指摘を賜れば幸甚に存じ上げます。

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