2012年3月29日木曜日
こんなにある「魚と同じ名の姓」
『出典』言語復原史学会・加治木義博大学講義録09:3~4頁
《こんなにある「魚と同じ名の姓」》
「こんなにある「魚と同じ名の姓」」
魚類図鑑
魚類図鑑
アサリ=浅利・麻里・浅井。
アジ=庵治・安司・阿遅。味~。
アメノウオ=天の魚(琵琶湖だけにいる)
アラ=荒。
アンコウ=安康天皇
イカ=伊賀・伊香。
イサザ=五十狭
イシモチ=石持・石毛智。
イナダ=稲田。
イルカ=入川・入鹿。
イワシ=岩下・鰯田・岩師・井橋。
ウナギ=海の貴・棟木・大凧
オオバ(イワシ)=大場・大庭。
チュウバ(イワシ)=中馬。
コバ(イワシ)=木場・木庭・木葉。
イワナ=岩名・岩国。
ウグイ=大食→タジー→田尻。
ウニ=宇根(沖縄発音ウニ)。
エイ=頴娃・永。
エソ=蝦夷。
エビ=恵美・蝦夷。
オイカワ=及川・老川。
オコゼ=大小瀬。
カイ=甲斐。
カジキ=梶木・加治木。
カツオ=加治木の魚→カチッオ→勝魚
カニ=可児。
カレイ=嘉例川。
=魏・ゲギュウ(外宮)
キス=岐須・仇首・木津
キハダ=木皮。
クジラ=百済。
クラゲ=倉下。
コイ=許斐・己斐・古井。
コチ=高知・徴叱許智。
ゴマメ=高麗女。
サバ=佐波・早波。
サメ=鮫島・醒井・鮫間。
サヨリ=佐用理=佐依=小夜=玉依姫に対するサヨ
サワラ=砂原・佐原・早良・草羅。
サンゴ=三吾・珊瑚。
シーラ=椎良・白・斯羅・新羅・志毘羅。
シジミ=志治味・洒水。
シビ=志斐連・阿部と中臣にある
シャチ=幸
スガイ=菅井・須貝。
スズキ=鈴木・寿松木。
スバシリ=砂走
スルメ=水流女
タイ=田井。
タコ=田子・多胡。
タナゴ=棚川・多奈川
タニシ=谷下・谷重
タラ=太良・太良・田羅・多羅。
トビウオ=鳥見・富尾。
ドジョウ=土酋
トミヨ=富尾・富代・十三代。
ナマズ=生津・鯰田
ニシン=西野
ニナ=蜷川。
ニベ=仁部
ハエ(ハヤ)=芳養・速・隼
ハゼ=枦・羽瀬・土師・長谷・泊瀬。
ハタ=波田・波多・羽田・秦・畑。
ハタハタ=秦
ハマチ=濱地、羽町。
ハモ=韓(ハン)
ヒガイ=比嘉
ヒラメ=比良女・新羅女
フカ=深尾・深田・深日。
フク=福
フナ=二名・鮒・船井・舟木・船田・船の史。
ブリ=武利・武衛・風流・佐分利。
ボラ=坊・洞
マス=増田・升・桝川・舛添・益城。
マベ=間部
マルタ=丸田・円田。
ムツ=陸奥・武津。
ヤマベ=山辺・山戸・屋麻戸。
ワカマツ=若松・新松。
ワニ(鮫)=和邇・王仁・和二・羽仁。
この姓と同じ魚名をつけた人たちが、
「大きさ」に関心ががあったことがわかるといったが、
それは<魚>を<個体の大きさ>順に配列してみると、
最大の個体をもつ<クジラ>が<百済>の名と共通点がいちばん多く、
大魚のひとつ<シーラ>と<新羅>も共進しているなどの事実から、
この二つは<百済>が超大国だった時代に、
国名をもとにして魚の名がつけられたものとみると、
<国の大小>が<魚の大小>に反映していて、
<魚の命名>に一定のシステムがあったことがみえてくる。
しかし、百済・新羅があるのに、
もう一つの大国「高句麗」がないじゃないか…と疑問が残る。
実はそれもちゃんとあるのだが、
これは国名が当時の正しい発音では「コークリ」ではなかったし、
当時の魚名の命名原則を前もってお話ししないと理解できない。
これらの名はみな日本人がつけた名だから、
高句麗を「高麗」と呼んでいた。
『日本書紀』にはすべて『高麗』と書いてあって
一度も<高句麗>とは書いてないのである。
では<高麗>と書いて、なんと発音していたのか?。
『日本書紀』には発音符号も説明も書いてないので、
漢字だけでは発音は不明で、
これまでは<コマ>とか<コウライ>とか、人によってまちまちだった。
ところがこの魚名でその謎がとけた。
「日本の魚名の特徴」は頭に
「マ」をつけて呼ぶものが多いことだ。
「マダイ=タイ」
「マアジ=アジ」
「マダラ=タラ」
「マゴチ=コチ」
「マハゼ=ハゼ」
「マボラ=ボラ」
「マイワシ=イワシ」
「マギス=キス」
「マダコ=タコ」など。
この<高句麗>と同じ名の魚は「マグロ」だったのである。
この「マダイ=タイ」「マダラ=タラ」「マゴチ=コチ」「マギス=キス」「マダコ=タコ」を
みると、<<マ>がついたものは全て<マ>に続く発音が濁る>。
<タ>は<ダ>になり、<コ>は<ゴ>になり、<キ>は<ギ>になっている。
「マグロ」も本来は「クロ」だったことがわかる。
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