2013年7月31日水曜日

『天の稚彦物語』の「ホヒ」は誰か


 『Yahoo!天気・災害』 

 『出典』言語復原史学会加治木義博大学講義録26:11頁

 しかしまだ問題が残る。

 それは「ホヒ」は「女性」という限定がある点である。

 これも単なる比喩で、史実とは無関係なのであろうか?。

 この答は、

 もういちど下のようにパーリ語の意味を整理して観察すると、

 正しい答が見抜ける。

  Bhavati ①有る、存在する。②尊尼、尊姉。

  Hohi    ③命令形「居れ・居よ」「人々を善導する尊尼になれ」

 この「居よ」は当て字では「居世」になる。

 これは赫居世の居世である。

 彼女なら間違いなく「女性」であり、「尊尼」である。

 ただしこの称号を壹與に限定すると

 彼女はソナカが卑弥呼と結婚した当時には、

 まだ生まれてはいない。

 前任者・卑弥呼を指しているとわかる。

 卑弥呼なら確かにソナカより先に南九州へ行き、

 その後でソナカが行く。

 すると「居世」というのは、壹與の読み替えではなく、

 この hohi の翻訳が語源だったとわかる。

 それも「尊尼で居よ」という任命の言葉の一部分を、

 称号と誤解して記録したものである。

 これと同じ誤訳は大学講義録24の11頁でお話しした

 「アマ ゼウス」のアマ(と共に)が「天」になり、

 「ポセイドン」が百済と出水または出雲と当て字されて、

 それぞれ独立した国名や称号として名乗りに使われるなど、

 沢山な実例が残っている。

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