2013年7月29日月曜日
重要な建国記録『天の若日子物語』の「ホヒ」
『Yahoo!天気・災害』
『出典』言語復原史学会・加治木義博大学講義録26:9頁
その登場がなぜ問題かというと、
このホヒという「命令詞」が、
卑弥呼が結婚したソナカの前任者だった「人物」として登場するからである。
このおかしさは翻訳者の未熟のせいだとしか判断できないが、
「それで済ませてしまってはいけない」という例として最適なので、
ここで少し念入りにお話ししておく。
大学講義録23では
それを訳文の原文に忠実に「繁栄皇子」として扱ったが、
それでは在来のものより、
僅かに進歩したというだけで、
真の史実の復元にはならないという点を、
特にご直視いただきたいと思う。
『日本書紀』「神代 下」「天孫降臨」章の冒頭
[高皇産霊尊が、天孫に治めさせたい豊葦原瑞穂の国を、
前もって平定しておくには、誰を派遣したらいいかと神々に尋ねると、
神々は皆、異口同音に
「天穂日命(アマノ ホヒ ノ ミコト)がいちばん傑出しています。
彼をお試しになってみては……」と答えたので、
それに従って彼を派遣したが、
穂日の命は皇葦原瑞穂の国の
大己貴(オオナムチの神に丸めこまれて戦わず、
3年たっても報告もしない]。
ここではホヒは名詞のように扱われているが、
パーリ語のホヒは
「居れ・居よ」「人々を善導する尊尼たれ」
という意味の命令詞である。
「ホヒ」とはこの命令を受けた人物の「代名詞」であり、
その性は「尊尼」すなわち「女性」なのだとわかるのである。
その登場がなぜ問題かというと、
このホヒという「命令詞」が、
卑弥呼が結婚したソナカの前任者だった「人物」として登場するからである。
このおかしさは翻訳者の未熟のせいだとしか判断できないが、
「それで済ませてしまってはいけない」という例として最適なので、
ここで少し念入りにお話ししておく。
《重要な建国記録『天の若日子物語』の「ホヒ」》
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