2013年6月2日日曜日

冥界の象徴「銅」が語る古代日本の葬送文化


 『Yahoo!天気・災害』 

 『出典』言語復原史学会加治木義博大学講義録24:8頁

 以上で、ソナカと卑弥呼時代以前の信仰が、

 確かにギリシャ宗教だったことが確認できた。

 これには言語史料以外の物証がある。

 それは冥界の象教が「銅」だったことである。

 卑弥呼が女王に共立される以前の九州の葬制は「甕(かめ)棺墓」が主流だが、

 そこには必ず剣鏡玉の三種の神器が副葬されていた。

 その三種の内の二つまで、すなわち剣と鏡が銅製である。

 すでに鉄器時代に入って久しい時代に、

 銅器を大主に輸入して副葬品として使ったのには、

 特別な理由があるはずである。

 それを明瞭に説明するのは、

 武器としては役立たないグニヤグニヤの和製銅剣が

 大量に副葬品中にある事実である。

 それを冥界で使用しても護身用にはならないから、

 副葬の目的は信仰によるとすぐわかるので、

 考古学でも早くから「祭器」としてきた通り、

 それは冥界の象徴であることに意義があった。

 武器的外観はそれ以前の副葬銅器の形態を継承して、

 それに土師氏らの先祖の、

 葬祭業者としての商魂と知恵が加わったスタイルだったのである。

 日本語では銅はアカガネで、多くの地域で今も「アカ」と呼ぶ。

 古墳の棺が酸化水銀などで赤く塗られているのを、

 在来は単に野蛮な風習としか説明できなかったが、

 それは黄は金、

 白は銀、

 赤は銅を指す

 ギリシャ文明の、冥界を象徴する銅(アカ)で、

 棺の内部を冥界として現世と明確に隔離するためにの、

 高度の葬送文化だったのである。

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