2015年8月20日木曜日

筑紫:絹の出土地


 出典:歴史学講座「創世」 小嶋秋彦

 ≪アズミ族の正体≫筑紫:絹の出土地

 ◎神崎郡神崎町[佐賀県]

  神埼[神崎町]「カンサキ」

   (阿曇語) gun "カン(ネ)" 糸-"sag₃" 明るい、純な

        :明るい糸:絹

   ※「明るい」は"光っているもの"を表わす。

    域内に浄光寺、真浄光寺寺名の寺院がある。

    他に光蔵寺、光明寺。

  櫛田宮[神崎町神崎]

   「クシダ」(阿曇語) kešda 糸、紐 

    ※「カンサキ」に対応する。「カン・gun」と同義。

  竹[神崎町神崎の西隣り]「タケ」(阿曇語) tuk 市

  鶴[神崎町神崎の北隣り]「ツル」(阿曇語) daru₂ 純粋な

   ※「カンサキ」の「サキ:純な」に対応する

  告牟田[神崎町神崎の西南隣り]

   「ツゲ・ムタ」(阿曇語)" tug 織物 mutug"衣服:衣服の織物

  城原[神崎町竹の北隣り]

   「シロ」(阿曇語) sir 光る

    ※「シロ」は「白」であり、この周辺で「白木」:桑畑があった。

 ◎巻貝:貝紫[染料]

  (Heb.),כָנֶכהיַֻה,KVNkhYA,konekhyuah 巻貝

   (Lat.)concha 貝、〇イガイ、二枚貝

        ◎紫紅色の染料、この染料をとる貝

     conchylit 貝、〇紫紅色染料をとる貝

            〇紫紅色染料〇この染料で染めた衣、着物

  (Grk.)κόγχη [kogxe] 貝(二枚)

          κόχλός [koxlos] 巻貝(特にアクキガイ、ホラガイ)、蝸牛

     κηκις [kekis] 紫貝からとった染料

     κόκκιός [kokkinos]緋(深紅)色の、緋色の衣服

  (Eng.)conch 巻貝

  (Grk.)φοινικεός[phoinikeos] 緋色の、赤紫色の

     φοινξ、φοινκός[phoinikos] 緋色、赤紫

  巻貝
  巻貝

  バイ貝

  バイ貝

  1.諫早市〔長崎県〕

     船越、小船越、貝津町、喜々津(多良見町)、大染島、

     小ヶ倉

  2.小城郡芦刈町〔佐賀県〕下古賀

  3.佐賀市 鹿ノ子、古賀

  4.佐賀郡東与賀町 下古賀 

  5.佐賀郡 川副町 東古賀、西古賀、小々森、鹿江

  6.大川市〔福岡県〕鐘ヶ江、中古賀、北古賀、鬼古賀、

     古賀、兼木(三丸)、小保、外開、五家、紅粉屋

  7.柳川市〔福岡県〕古賀、久々原、中古賀

  8.山門郡三橋町〔福岡県〕今古賀

  9.山門郡大和町〔福岡県〕古開

  10.三潴郡三潴町〔福岡県〕岩小賀

  11.三潴郡大木町〔福岡県〕古賀

  12.北九州氏 小倉<紫川>


 絹の出土地[弥生時代] ※布目順郎氏の調査

 1.福岡県甘木市 栗山遺跡

   中期前半の甕棺人骨付着


 2.福岡市博多区比恵遺跡

   中期前半の甕棺出土の細形銅剣の身を包んでいた。

   日本産とみられる(紅糸の本数が中国産に比べて少ない)。

   銅剣の柄に絹糸が巻かれていた。


 《弥生中期後半》

 1.福岡県飯塚市立岩遺跡

   鉄製素環頭刀子の柄に巻かれていたものなど3例


 2.春日市 須玖岡本遺跡

   鏡片に付着


 3.春日市 門田遺跡

    鉄剣に付着


 4.大宰府市 吉ヶ浦遺跡

    人骨に付着


 『その他』





 『絹布片』

 佐賀県三田川町 吉野ヶ里遺跡

  中期後半 甕棺内から絹布片20例

 朝日北遺跡絹布片

  長崎県島原市 三会村遺跡

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