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『日本創世紀』:倭人の来歴と邪馬台国の時代小嶋秋彦
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出典:歴史学講座「創世」 小嶋秋彦
≪アズミ族の正体≫万葉集:わたつみ
0015 渡津海乃 豊旗雲尓 伊理比紗之 今夜乃月夜 清明己曾
わたつみの 豊旗雲に 入日さし 今夜の月夜 さやけかりこそ
0327 海若之 奥尓持行而 雖放 宇礼牟曾此之 将死還生
わたつみの 沖に持ち行きて 放つとも うれむそこれの よみがへりなむ
0388 羇旅一首
海若之 霊寸物香 淡路嶋 中尓立置而 白浪乎
わたつみの くすしきものか 淡路島 中に立て置きて 白波を
伊与尓廻之 座待月 開乃門従者 暮去者 塩乎令満
伊予に廻ほし 居待月 明石の門ゆは 夕されば 潮を満たされば
明去者 塩乎令干 塩左為能 浪乎恐美 淡路嶋 磯隠居而
明けされば 潮を干れしむ 潮騒の波を恐み 淡路島 磯隠りゐて
何時鴨 此夜乃 将明跡 待従尓 寝乃不勝宿者
何時しかも この夜の 明けむと さもらふに 眠の寝かてねば
滝上方 浅野之雉 開去歳 立動良之 率児等
滝の上の 浅野のきぎし 明けぬとし 立ちさわくらし いざ子ども
安倍而榜出牟 尓波母之頭気師
あへて漕ぎ出む にはも静けし
1301 海神 手纏持在 玉故 石浦廻 潜為鴨
海神の 手に巻き持てる 玉故に 磯の浦廻に 潜きするかも
1302 海神 持在白玉 見欲 千遍告 潜為海子
海神のもてる白玉 見まく欲り 千度も告りし 潜きする海人は
1303 潜為 海子雖告 海神 心不得 所見不云
潜きする 海人は告れども 海神の 心を得ねば 見ゆといはなくに
1784 入唐使に贈る歌一首
海若之 何神乎 齋祈者 歟 往方毛来方毛船之早兼
海神の いづれの神を 祈らばか 行くさも来さも 舟の早けむ
3079 海若之 奥津玉藻之 靡将寝 早来座君 待者苦毛
わたつみの 沖の玉藻の なびき寝む はや来ませ君 待たば苦しも
3080 海若之 奥尓生有 縄乗乃 名者曾不告 恋者苦毛
わたつみの 沖に生ひたる 縄のりの 名はさね告らじ 恋ひは死ぬとも
3597 和多都美能 於伎津之良奈美 多知久良思 安麻乎等女等母 思麻我久流見由
わたつみの 沖の白波 立ち来らし 海人娘子ども 島隠る見ゆ
3605 和多都美乃 宇美尓伊弖多流 思可麻河泊 多延無日尓許曾 安我故非夜麻米
わたつみの 海に出でたる 飾磨川 絶えむ日にこそ 我が恋止まめ
3663 和多都美能 於伎都奈波能里 久流等伎登 伊毛我麻都良牟 月者倍尓都追
わたつみの 奥の縄のり くる時と 妹が待つらむ 月は経につつ
3694 和多都美能 可之故伎美知乎 也須家口毛 奈久奈夜美伎弖 伊麻太尓母
わたつみの かしこき道を 安けくも なく悩み来て 今だにも
毛奈久由可牟哉 由吉能安末能 保都手乃宇良敝乎 可多夜伎弖
喪なく行かむと 壱岐の海人の ほっての占部を かた焼きて
由加武等須流尓 伊米能其等 美知能蘇良治尓 和可礼須流伎美
行かむとするに 夢のごと 道の空路に 別れする君
4220 和多都民能 可味能美許等乃 美久之宜尓 多久波比於伎氐
海神の 神の命の みくしげに 貯ひ置きて
伊都久等布 多麻尓末佐里氐 於毛敝里之 安我故尓波安礼謄
齋くとふ 玉にまさりて 思へりし 倭が子にあれど
宇都世美乃 与能許等和利等 麻須良乎能 比伎能麻尓麻尓
うつせみの 世の理と ますらをの 引きのまにまに
之奈謝可流 古之地乎左之氐 波布都多能 和可礼尓之欲理
しなざかる 越路をさして 延ふつたの 別れにしより
於吉都奈美 等乎牟麻欲妣伎 於保夫祢能 由久良由久良耳
沖つ波 撓む眉引き 大舟の ゆくらゆくらに
於毛可宜尓 毛得奈民延都都 可久古非婆 意伊久安我未
面影に もとな見えつつ かく恋ひば 老い付く我が身
気太志安倍牟可母
けだし堪へむかも
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